わりと新しい研究書

実験小説ではありませんが、割と新しい、ポストモダン(?)小説の研究書です。



そして、さらに今年刊行される研究書が二つ。





最近のこういう研究書はどれもびっくりするほど高価ですが、興味深い。
日本国内では、どこかの大学図書館が買ってくれることを期待するしかないのでしょうか。


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アクロバット前夜

福永信『アクロバット前夜』は、一応、タイポグラフィー系?



キッチンに入るなさんのHPでも詳しめの紹介があります。

とりぶみさんでもちらっと紹介されています。

内容も楽しいので、特に手に入りにくいオリジナル版(横組み)は、古書店などで見掛けたらぜひお買い求めください。

ぐるりと

しばらく更新が滞ってしまいました。

島崎町『ぐるりと』は新刊(2017/6/1刊行)。


簡単な紹介がこちらにあります。

著者ご自身のHPでも動画ありで紹介されています。

一応、(内容的には)小学生に向けた作品ということなので、これを全国の子供たちが読んで、実験的な小説を好きになってくれたらうれしいですね。
ちなみに、内容も読み方も、難しくはないです。本をひっくり返すタイミングも書いてあるので親切。

縦書きと横書きで上下を使い分けて、それを二つの世界に対応させるというアイデアは、日本語ならではかもしれません。

ゾーン

マティアス・エナール『ゾーン』。

フランスの若い作家の作品です。
途中にピリオドがないノンストップ系。
その意味では、エヴァン・ダーラの『失われたスクラップブック』みたい。
スパイの男が秘密情報を詰め込んだ鞄を持って列車で移動するのがノンストップで描写されます。
20-21世紀のさまざまな戦争や残虐行為に関する回想や描写がいい。

10分ほどの英語レビューもあります。


いつか翻訳されるとうれしいなあ。
長いのがネックになるか(段落の区切りもないので活字はぎっしり、でも、センテンスの途中で区切られて章区切りはあります)……。

人類学

ダン・ローズ『人類学』は制約系。

サドンフィクションかショートショートみたいな超短編集です。

山崎まどかさんによる日本語の書評もあります。

山崎さんは触れていません(お気付きではないのかも?)が、収録されている101編はすべて、単に短いのではなく、101単語から成っています! だから制約系。

それぞれに楽しい短編なので、翻訳されてほしい。
101文字で翻訳するのは無理でしょうけど、翻訳の際も何かの制約があった方が面白いかも。
この作家の他の作品はいくつか翻訳されています。