人類学

ダン・ローズ『人類学』は制約系。

サドンフィクションかショートショートみたいな超短編集です。

山崎まどかさんによる日本語の書評もあります。

山崎さんは触れていません(お気付きではないのかも?)が、収録されている101編はすべて、単に短いのではなく、101単語から成っています! だから制約系。

それぞれに楽しい短編なので、翻訳されてほしい。
101文字で翻訳するのは無理でしょうけど、翻訳の際も何かの制約があった方が面白いかも。
この作家の他の作品はいくつか翻訳されています。





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オフィーリアの言葉

ポール・グリフィスの『話を聞いて』。


何の変哲もない140ページほどの小説に見えます。
シェイクスピア『ハムレット』に登場するオフィーリアの、芝居前を描いた作品。
作品の中では、劇中でオフィーリアが使っている単語だけしか使われていません。
語彙制約系の実験ですね。

グリフィスさんは音楽批評家、小説家、リブレット作家といういくつもの顔を持っていて、
この作品は音楽にも仕立てられています。


こちらのメーキング映像はすごく長いです。


こういうタイプの作品も面白いのでいくつか探したいですね。

ネガティブランド

ダグ・ヌーファー『ネガティブランド』は、否定語を含む文だけで綴られた制約系の小説。


オリンピックのメダリストが、恋人と一緒に過去の栄光を再訪する旅に出る。

この作家の制約系の小説としては、『ネバー・アゲイン』もよく知られているようです。
同じ単語を「決して二回は使わない」小説。
すごい。

ここでPDFで読めます。

『ネガティブランド』は話として面白いですが、『ネバー・アゲイン』は話が面白いとは言えないかも。
アイデアはすごいのですが、最初の一文が
When the racetrack closed forever I had to get a job.
なので、when, I, a, the, had がもう既に次の文から使えないというのはしんどすぎる。

繰り返しますが、アイデアはすごい。