冬の夜ひとりの旅人が

カルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』は、枠物語と、入れ子になった10の物語の間を行ったり来たりする作品。
なので、一応、あっちこっち系に分類しておきます。


外枠の物語が「あなた」を主人公にしているのも実験的です。

歌手のスティングがこの作品を踏まえたタイトルのアルバムを出しています。

それとは別に、小説のイメージ動画を作っている人もいます。
年内はこれにて、このブログの更新はおやすみします。
年が明けたら、1月10日頃から再開する予定です。
皆様、楽しい休暇とよいお年を!




スポンサーサイト

不在の騎士

これもカルヴィーノの不思議系作品。
『不在の騎士』


カルヴィーノの作品はどれも素晴らしいですが、『われわれの祖先』3部作が読みやすそうです。
・『まっぷたつの子爵 』1作目
・『木のぼり男爵』2作目
・『不在の騎士』3作目



木登り男爵

仮に幻想系としましたが、幻想というより、不思議系?
カルヴィーノの『木登り男爵』。


これにインスパイアされてショートフィルムを作っている人がたくさんいます。
動画サイトでBaraon in the Trees で検索するといくつも出てきます。
特に手間暇がかかっていそうなものを一つだけご紹介します。


見えない都市

カルヴィーノの『見えない都市』。
ヴェネツィア生まれの商人の子マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となって、さまざまな空想都市の奇妙で不思議な報告を行なう。七十の丸屋根が輝くおとぎ話の世界そのままの都や、オアシスの都市、現代の巨大都市を思わせる連続都市、無形都市など、どこにもない国を描く幻想小説。


小説に感化されて、これまた不思議なオペラが企画されています。
トレーラーはこちら。

ナイト・フィルム

『転落少女と36の必読書』で華麗にデビューしたマリーシャ・ペスル。


第二作は実験的なスリラー小説『ナイト・フィルム』。


架空の映画のスチルとかがテキスト中に混じっているばかりでなく、仕掛けが凝っています。
kindle版はおすすめではありません。紙の方がいいです。

本のトレーラーがまるで映画のよう。


ワインズバーグ、オハイオ

「あっちこっち系」と分類したのは、ダグラス・クープランドが"translit"と呼んだ小説群のことです。
『ワインズバーグ、オハイオ』は、ワインズバーグという小さな町が舞台なので、あっちこっちに跳ぶというたとえはふさわしくないのですが、町の中で話があっちこっちに行きます。クープランドはこの作品をtranslitにカウントしています。読んだ感触としては全然実験的ではないですが、連作短編みたいな全体の構成をひとつの長編として読むと、新鮮かもしれません。



英語での作品解説はこちら。

めぐりあう時間たち

マイケル・カニンガム『めぐりあう時間たち』。
美しいタイトルです。
これもあっちこっち系。


こういうタイプの作品は映画化に向いているのでしょうか?
これもまた映画化されています。
トレーラーはこちら。

サイクロノペディア

『サイクロノペディア』は、ドゥルーズに近いかなり本格的な哲学者が書いたホラー小説として出版当時、話題になりました。
日本語で紹介している人も少ないです。
こちらのツイートが貴重。



翻訳が出れば、それなりに売れるような気がしますが、未訳。
残念です。

Unflattening

『平らじゃなくする(Unflattening)』は、博士論文として提出されたコミックスということで話題になりました。
それを出版したのもハーバード大学出版という立派なところです。



日本の大学・大学院でこれが受け入れられるところってあるんでしょうか?
内容的には、それほど高度ではないという評価もあるようですが、面白い試みであることは間違いありません。

本人が詳しく語っている動画がこちら。


短めの動画はこちらをどうぞ。

ザ・ファミリアー

ダニエレブスキーの最新作は雑多テキスト系というか、タイポグラフィー系というか、ちょっと分類しにくいですが、印刷に凝っている割にはちゃんと読めるので、評判もいいようです。

現在4巻まで刊行されていて、全27巻になる予定。
しかもどれも900ページ近いです。



こちらは、少しだけ本の中も覗かせてくれる紹介動画です。

オンリー・レボリューションズ

ダニエレブスキーの『紙葉の家』に続く作品はこれでした。
『オンリー・レボリューションズ』。
表裏、どちらからでも読める。
それぞれサムとヘイリーの物語。

当時、全米図書賞最終候補に残ったくらいですから、ただのキワモノではありません。

(公式?)トレーラーはこちら。

紙葉の家

ダニエレブスキーの『紙葉の家』は、持っているだけでもおしゃれな本です。
詳しい紹介はこちらをどうぞ。
邦訳は品切れ状態なのが残念です。


トレーラーを作成した愛読者もいます。


作家ご本人は、イメージ通り、こんな人です。





鼻行類

『鼻行類』は、(架空だけど、まるで本当に存在するみたいな)一群の生物を絵と文章で詳細に記述する研究書。



動画で紹介するのはこちら。



3行の小説

題名通り3行の小説です。
というか、ちょっとした日常の出来事を3行で新聞のコラムに仕立てたもの。
原著はフランス語。
英語訳もあり。

試し読みをどうぞ。