T・S・スピヴェット君傑作集

ライフ・ラーセン 『T・S・スピヴェット君 傑作集』。



「モンタナに住む十二歳の天才地図製作者、T・S・スピヴェット君のもとに、スミソニアン博物館から一本の電話が入った。それは、科学振興に尽力した人物に与えられる由緒あるベアード賞受賞と授賞式への招待の知らせだった。過去にスミソニアンにイラストが採用された経緯はあるものの、少年はこの賞に応募した覚えはない。これは質の悪いいたずら?
そもそもこの賞は大人に与えられるものでは?
スピヴェット君は混乱し、一旦は受賞を辞退してしまう。だがやがて、彼は自分の研究に無関心な両親のもとを離れ、世界一の博物館で好きな研究に専念することを決意する。彼は放浪者のごとく貨物列車に飛び乗り、ひとり東部を目指す。それは、現実を超越した奇妙な旅のはじまりだった。
アメリカ大陸横断の大冒険を通じて、自らの家族のルーツと向き合う天才少年の成長と葛藤を、イラスト・図表満載で描き上げる、期待の新鋭による傑作長篇。」

映画もよかった。
監督はジャン・ピエール=ジュネ。
この映画にぴったりです。
予告編はこちら。


イラスト・図表満載というところが愉快です。

石蹴り遊び

コルタサルの『石蹴り遊び』。
普通に前から順番に読んでいってもいいし、巻頭の指定表順に読み進めてもいいという、ユニークな作品。


水声社から再刊されていますが、水声社の本は残念ながらアマゾンからは買えませんので、お近くの書店か別のオンラインショップでどうぞ。


実験する小説たち

先月、刊行された実験小説のガイドブック。

実験小説と呼ばれている作品がざっと概観できます。

紹介するホームページがいくつかあります。
とりぶみさんとか、探偵小説三昧さんとか、
フランスかぶれのめもさんとか、ホンシェルジュさんとか、巽ゼミさんとか、基本読書さんとか。週刊読書人さんにも書評掲載

他に「実験小説」をタイトルに含む著作としては次のようなものもあります。



筒井康隆さんの実験小説名作選は、タイトル通りの短篇集。
ゾラの本は、実験小説という言葉の元になった「実験小説論」が収められたもの。
「実験小説ぬ」は実験的な短篇集。あまり本格的(真剣)なものではなく、遊び心で書かれた感じ。
「現代イギリスの……」は、モダニズム作家が中心に論じられています。少し専門的で、話題が絞り込まれているので、ネットの情報などで内容を確認するといいかもしれません。

他にも、実験的なSF作品などもあるようですが、内容や出来はいろいろです。

もっとたくさんガイドブックが出版されるといいですね。

僕はレーダー

『スピヴェット君』でデビューしたライフ・ラーセンの第二作『僕はレーダー』。

『スピヴェット君』みたいなイラスト、書き込み系ではないですが、語り口の面白さは健在のようです。
でも長い。


レック・ディス・ジャーナル

『レック・ディス・ジャーナル』。


「累計570万部突破! 世界中で話題沸騰、まさかのベストセラー大旋風を巻き起こしている「破壊日記」こと『レック・ディス・ジャーナル』がついに日本上陸です!
本書はページごとに与えられる“むちゃ振り"の「お題」に対して、アイデアと創作力と、ときに勇気を駆使して答えていくユニークな書き込み式の本。

用意するものはまず「面白いアイディア」。そしてペン、そしてチューインガム、ごみ、写真、マッチ、ボンドなどなど。
本がメチャクチャ、ボロボロになったときがゴールです。
"切ったり""描いたり""踏みつけたり“そして時には"舐めまわし"たり…
やりたい放題しながら子供ゴコロとクリエイティビティを思う存分発揮できる新しい形の本、それが『レック・ディス・ジャーナル』なのです。

例えば……
「このページを凍らせろ! 」というお題のページ、あなたならどうする?

「水で濡らして本当に冷凍庫に入れる」⇒正解!
「寒いギャグを書きまくる」⇒正解!!
「アナ雪のオラフを描く」⇒正解!!!

どんな答えも正解ですが、アイデアとセンスを駆使して、誰も思いつかないような面白いページを創ると、ますます楽しさが広がります!

イラストを描いたり、ぬりえを塗ったり、手芸をしたり、フィギュアを作ったり・・・そんな「手作り」が好きな人はハマること間違いなしの、サブカル系アート本。できたページはSNSで発信して、世界のレックファンとつながりましょう!」

まさか翻訳版が出るとは驚き!
古本で出回る可能性はあるのでしょうか?(読み終わったときには、ぐちゃくちゃになっているはずなので)